2013年 06月 16日
“すみだ”の祭り |
6月に入り墨田区内でもお祭りが始まりました、、、、、
先週末は我が家からもほど近い東向島にある『寺島総鎮守・白鬚神社』と押上にある『寺島新田鎮守・高木神社』へ行って来ました。
まずは白鬚橋にほど近い『寺島総鎮守・白鬚神社』、、、今年は三年に一度の大祭との事でした。
本社神輿宮出し
この神社の氏子地域は町会等ではなく『〇〇図子』となっているようです。
続いて『寺島新田鎮守・高木神社』
本社神輿
この二つの神社の氏子地域は『旧寺島』である、、、、、この『寺島』という地名は墨田で最も古い地名で有ったようです。
室町時代以前中世から寺島の村落は形成されと言われています。寺の存在が村名となりました。
江戸期には江戸近郊の名所と共に消費都市江戸の台所をまかなう近郊農村として生鮮野菜の供給地
としても知られ名物『寺島なす』の有名な産地でありました。
その後、文人墨客の住まいも多く、江戸期の歌舞伎役者の尾上菊五郎家も一時住んでいたそうで
その地名を苗字にしたとも言われています。
昭和40年町名改正の折、、、、、想像ですがすでに有名になっていた『向島』に東を付け現在は『東向島』
となっています。今では区立小・中学校にその地名が残るだけとなりました。せっかくの由緒ある地名だけに
残念です。
さて、この土日は墨田区でも北部にある『隅田川総鎮守・隅田川神社』と『隅田稲荷神社』のお祭りです。
こちらも自転車で数分ですので行って来ました。実は私しこの地に生まれてこの二つの神社付近には
足を踏み入れたことがなく、、、、最近になって知った次第です。
まずは『隅田川総鎮守・隅田川神社』、、、白鬚橋を北に進むとすぐにあります。
堤通りには鳥居があり参道になっています、、、、後ろは通称『白鬚防災団地』
関東大震災、東京大空襲で壊滅的被害となった墨田区ですが防災を考えた団地です。有事には鉄の
扉が閉じシェルターとなります。
団地をくぐり抜けしばらく行くと神社があります。
この神社の創建は不詳であるが鎌倉時代に源 頼朝下向の折、無事に渡れたことに感謝し『浮島神社』と称していたが
後に創建したと言い伝えられている。当時この辺りは川の流れも穏やかで川幅も無かったので渡りやすかったと
聞いたことがあります、、、、、ゆえに寺島地が村落として最初に根付いたのかも知れません。
水運の導きとして狛犬ではなく、、、、、『亀』、、、、社紋は『亀甲に水』
流石に『水神』らしく、、、碇も有ります。
歌川広重の『隅田川水神の森真崎の図』にも描かれています。
しかし、、、境内に入っても『神輿蔵』がない????
聞いてみるとここから更に北に進み墨田四丁目の『香取神社』にあると言う、、、、せっかくですので更に
自転車をこいで行ってみました、、、、東武鐘ヶ淵駅近くになります。
そして見てビックリの『大神輿』、、、、、すみだの地にこんなに大きく立派な神輿が有るとは、、隅田川総鎮守だけに水運業者や船宿などの信仰そして奉納が絶えなかったのか?
また、水神の名から水商売の人々にも信仰されていたそうです。
大祭でないと大神輿は出ないようですが中神輿でも結構な大きさです。
そして同じ日、、、、ここからほど近いところに『旧隅田村鎮守・隅田稲荷神社』があります。(随分迷いました)
この神社は室町期に戦で敗れた江川善左衛門がこの地に落延び農地開拓をし村落を形成した
と言われ開拓の祖である彼を祀ったとされています。京都伏見稲荷大臣の勧請して氏神としたそうです。
開拓の印でしょうか社紋には稲をあしらっているようです。
立派な本社神輿です。
ここの神輿には特徴が一つ、、、、、、江川善左衛門開拓の物語をあしらった『万燈神輿』
夜には灯りが入ります。『万燈神輿』発祥の地だそうです。
この二週間“すみだの夏祭り”を見てきました、、、、、特に北部地域の『隅田川神社』、『隅田稲荷神社』は
始めて行き、初めてお祭りを体験しました。近年マンションや新築一戸建てが増えている中、町工場や昔からの住民が『お祭り』より一つになっていく様子は素晴らしいものがあります。神社は浴衣や半纏を着た子供たちで賑わっていました、、、、、もしかしたら中央部よりそんな子たちが多いかもしれません。
両国や本所と言った現在の中央部は江戸期の『明暦の大火』以降に回向院を中心とし集落が形成され
大名の下屋敷等が建ちました、、、、、それよりはるか前より寺島・隅田では村落が形成され人が生活して
たことを考えると、、、、、それぞれ別な文化の歩みが存在する街、、、改めて『すみだ』に誇りを持てました。
『隅田川神社』(香取神社)の神輿蔵で写真を撮っていたら、、、、、お祭り姿のおじさんが寄ってきて、、、
『どぉ~~ここの神輿は、、、、、、他の神輿と比べて、、、、、』と、、、、、何やらその口調から私が神輿専門で
写真を撮っている人に見えたらしい、、、、、、私はすかさず『素晴らしい神輿ですね~~墨田区にこんな
立派な神輿が有るとは今の今まで知りませんでしたよー』と答えると、、、おじさん、、“にやり”、、その笑顔が
忘れられません、、、、、誇りを持った笑顔でした。来年は大祭でこも大神輿が出るようです、、
是非行ってみたいな!
先週末は我が家からもほど近い東向島にある『寺島総鎮守・白鬚神社』と押上にある『寺島新田鎮守・高木神社』へ行って来ました。
まずは白鬚橋にほど近い『寺島総鎮守・白鬚神社』、、、今年は三年に一度の大祭との事でした。
本社神輿宮出し
この神社の氏子地域は町会等ではなく『〇〇図子』となっているようです。
続いて『寺島新田鎮守・高木神社』
本社神輿
この二つの神社の氏子地域は『旧寺島』である、、、、、この『寺島』という地名は墨田で最も古い地名で有ったようです。
室町時代以前中世から寺島の村落は形成されと言われています。寺の存在が村名となりました。
江戸期には江戸近郊の名所と共に消費都市江戸の台所をまかなう近郊農村として生鮮野菜の供給地
としても知られ名物『寺島なす』の有名な産地でありました。
その後、文人墨客の住まいも多く、江戸期の歌舞伎役者の尾上菊五郎家も一時住んでいたそうで
その地名を苗字にしたとも言われています。
昭和40年町名改正の折、、、、、想像ですがすでに有名になっていた『向島』に東を付け現在は『東向島』
となっています。今では区立小・中学校にその地名が残るだけとなりました。せっかくの由緒ある地名だけに
残念です。
さて、この土日は墨田区でも北部にある『隅田川総鎮守・隅田川神社』と『隅田稲荷神社』のお祭りです。
こちらも自転車で数分ですので行って来ました。実は私しこの地に生まれてこの二つの神社付近には
足を踏み入れたことがなく、、、、最近になって知った次第です。
まずは『隅田川総鎮守・隅田川神社』、、、白鬚橋を北に進むとすぐにあります。
堤通りには鳥居があり参道になっています、、、、後ろは通称『白鬚防災団地』
関東大震災、東京大空襲で壊滅的被害となった墨田区ですが防災を考えた団地です。有事には鉄の
扉が閉じシェルターとなります。
団地をくぐり抜けしばらく行くと神社があります。
この神社の創建は不詳であるが鎌倉時代に源 頼朝下向の折、無事に渡れたことに感謝し『浮島神社』と称していたが
後に創建したと言い伝えられている。当時この辺りは川の流れも穏やかで川幅も無かったので渡りやすかったと
聞いたことがあります、、、、、ゆえに寺島地が村落として最初に根付いたのかも知れません。
水運の導きとして狛犬ではなく、、、、、『亀』、、、、社紋は『亀甲に水』
流石に『水神』らしく、、、碇も有ります。
歌川広重の『隅田川水神の森真崎の図』にも描かれています。
しかし、、、境内に入っても『神輿蔵』がない????
聞いてみるとここから更に北に進み墨田四丁目の『香取神社』にあると言う、、、、せっかくですので更に
自転車をこいで行ってみました、、、、東武鐘ヶ淵駅近くになります。
そして見てビックリの『大神輿』、、、、、すみだの地にこんなに大きく立派な神輿が有るとは、、隅田川総鎮守だけに水運業者や船宿などの信仰そして奉納が絶えなかったのか?
また、水神の名から水商売の人々にも信仰されていたそうです。
大祭でないと大神輿は出ないようですが中神輿でも結構な大きさです。
そして同じ日、、、、ここからほど近いところに『旧隅田村鎮守・隅田稲荷神社』があります。(随分迷いました)
この神社は室町期に戦で敗れた江川善左衛門がこの地に落延び農地開拓をし村落を形成した
と言われ開拓の祖である彼を祀ったとされています。京都伏見稲荷大臣の勧請して氏神としたそうです。
開拓の印でしょうか社紋には稲をあしらっているようです。
立派な本社神輿です。
ここの神輿には特徴が一つ、、、、、、江川善左衛門開拓の物語をあしらった『万燈神輿』
夜には灯りが入ります。『万燈神輿』発祥の地だそうです。
この二週間“すみだの夏祭り”を見てきました、、、、、特に北部地域の『隅田川神社』、『隅田稲荷神社』は
始めて行き、初めてお祭りを体験しました。近年マンションや新築一戸建てが増えている中、町工場や昔からの住民が『お祭り』より一つになっていく様子は素晴らしいものがあります。神社は浴衣や半纏を着た子供たちで賑わっていました、、、、、もしかしたら中央部よりそんな子たちが多いかもしれません。
両国や本所と言った現在の中央部は江戸期の『明暦の大火』以降に回向院を中心とし集落が形成され
大名の下屋敷等が建ちました、、、、、それよりはるか前より寺島・隅田では村落が形成され人が生活して
たことを考えると、、、、、それぞれ別な文化の歩みが存在する街、、、改めて『すみだ』に誇りを持てました。
『隅田川神社』(香取神社)の神輿蔵で写真を撮っていたら、、、、、お祭り姿のおじさんが寄ってきて、、、
『どぉ~~ここの神輿は、、、、、、他の神輿と比べて、、、、、』と、、、、、何やらその口調から私が神輿専門で
写真を撮っている人に見えたらしい、、、、、、私はすかさず『素晴らしい神輿ですね~~墨田区にこんな
立派な神輿が有るとは今の今まで知りませんでしたよー』と答えると、、、おじさん、、“にやり”、、その笑顔が
忘れられません、、、、、誇りを持った笑顔でした。来年は大祭でこも大神輿が出るようです、、
是非行ってみたいな!
by hagoita-kougetsu
| 2013-06-16 17:54
| 向島界隈
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