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2011年 07月 31日

特別な背景、、、

先日『助六と揚巻』が完成しましたが、ここで終わらないののが羽子板の鴻月です。

羽子板には業界用語で『バック』とか『向こう張り』とか言う背景があります。
通常は生地等で作りますが、物によっては芝居の背景を思い起こすものもあります。
『梅』や『桜』、『松に海』、『襖の紋様』などなど、、、、、、

今回は吉原の『三浦屋』前を作ってみました。一本一本の郭格子を合わせ
型数はそれだけで15枚でした。

まずは綿を入れ白生地を包みます。

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郭の格子の様な『朱色』を作り塗ります、、、舞台では漆塗りの濃い朱色ですがあまり濃いと
羽子板が台無しになるので薄めの朱色です。

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横から見てますので立体感を出すため格子に濃淡を出します。

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『三浦屋』の暖簾、、、、、大きさをアピールするため半分だけ描きます。

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15もの型数を組み合わせ完成です。

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by hagoita-kougetsu | 2011-07-31 09:02 | 仕事場 | Comments(0)
2011年 07月 28日

組み上げして完成しました、、、

ようやく25号(75センチ)助六由縁江戸桜の二人立ちが
完成しました。
秋には桐板に打ち込みます。

助六

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揚巻

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今の若い子的には頭は『盛る』言ったとこでしょうか?
この花魁揚巻の鬘は作り上げる順番があります。
顔の中心線を外すとせっかくの仕事がだいなしですので、、、『仕上げ』が
大事です。

二人立ちの桐板への打ち込みですがお互いの顔の角度も重要です、、、目線もうまく合いますか
楽しみな羽子板になりそうです、、、、、あっ!そろそろ桐板を注文しないと!
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by hagoita-kougetsu | 2011-07-28 08:26 | 仕事場 | Comments(0)
2011年 07月 25日

面相の出来上がり、、、、

助六・揚巻共に面相が出来上がりました、、、

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25号(75センチ)の二人立ちと言う羽子板ですが、
上下の人物の微妙な目線を気にして作りますがこればっかりは最終的に
板に打ってみないとわかりません。長年の勘によりますが、鬘を付けて
首の調整でお互いの目線を合わせます。

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いつも思うことですが、顔を描く時・・・『丁寧に』を心がけています、、、
この丁寧は単に綺麗に描くではなく、絵具作りを丁寧に、筆や道具を丁寧に、
筆洗をいつもきれいに丁寧に、、などです。当たり前の事ですが、、、、

さて、これから組み上げに入ります、、、、
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by hagoita-kougetsu | 2011-07-25 08:44 | 仕事場 | Comments(0)
2011年 07月 21日

助六の小道具

助六の小道具類の製作です。

何と言っても助六と言えば『尺八』ですが、やはりこれも
色合いを出すのが難しいです。
でも、何故尺八を持っているのだろう?御所五郎蔵なども
腰に差しているが伊達男の象徴なのでしょうか、、、、

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源家の重宝『友切丸』、、、こいつを探して喧嘩を吹きかける助六です。

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面相も始まります、、、、

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by hagoita-kougetsu | 2011-07-21 09:17 | 仕事場 | Comments(0)
2011年 07月 18日

歌舞伎鑑賞教室

昨日は『親子で見る歌舞伎鑑賞教室』があったので国立劇場へ見に行ってきました。

我が家では昨年に続き二回目になります。

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劇場は三連休と相まって沢山の親子ずれが鑑賞に来ていました。

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まずは、国立劇場のシンボル、、、六代目尾上菊五郎の『鏡獅子』

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最近の『ゆるキャラ』ブームでしょうか、、、、国立劇場にも、、、、
名前は『黒衣ちゃん』(くろご)と言うそうです、、、一般には黒子(くろこ)
と言っていますが正式名称は『黒衣』です。ただの黒衣の着ぐるみですが、、、

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席は一階席で大人2000円、小学生1000円でとてもリーズナブルでありがたい!

緞帳幕

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定式幕ですが、国立劇場は旧市村座系、、、、歌舞伎座・新橋演舞場は旧森田座系です。
緑・黒・茶の順番が違います。現在残っている平成中村座は、黒・茶・白と
なっていますね!

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昨年は、『身替座禅』、、、浮気夫の狂言で、今年は『義経千本桜』、、、血だらけの
おじさんが碇を巻いて海に飛び降りる、、、、、小学生にはいかがなものか??
初めに、軽いお芝居の内容、効果音の説明など若い役者さんが説明してくれてわかりやすかったですね!
娘も、長時間ながら演劇中に寝ることもなく目を点にして見ていました。

最後に隣接している博物館で『義経千本桜展』を見て帰ってきました。

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今公演『義経千本桜』渡海屋の場・大物浦の場の主役は四代目尾上松緑丈です。
若くして父を亡くしましたが努力を重ね大名跡を継ぎました。
私自身実は10年以上見ていなかったような気がします、、、、しかし、今回
むしろ祖父二代目さんを思わせる中納言・ 平知盛は豪快でした、、、、
今後も観ていきたい役者さんです。

歌舞伎界では先日二代目中村吉右衛門さんが『人間国宝』になられました。
古典芸能をひたすら守り、自ら発展させてきた方です。
これらの方々には伝統の古典を若い役者さんに継承していってもらいたいと願います。

以前作った『中納言 平知盛』

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by hagoita-kougetsu | 2011-07-18 09:56 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2011年 07月 16日

面白い参考資料・・・・・

5月から少しずつ家の片づけをしていますが、さすがにこの暑さで
最近では休憩中です。そんな中、面白い参考資料が出てきました!

『歌絵百番』、、、、、、

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常磐津、清元、長唄を題材にした歌舞伎舞踊の内容を一枚の洒落た絵にした100枚です。
どれも歌舞伎通には『なるほど』とうなずけるものばかりです。


例えば、『勧進帳』、、、、、

無地の巻物に富樫の衣装の鶴と松の絵、義経一行の小道具に弁慶格子、、、、、

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『京鹿子娘道成寺』

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『三社祭』

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『車引』

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『壇ノ浦兜軍記』

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ご存じ、『助六由縁江戸桜』

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などなど、、、、、、、父鴻月に聞いても買った覚えはないようだが、値段はしっかりついている。
版画等であれば価値も高いだろうが、残念ながら厚手のプリント印刷だ、、、、、
しかし、私の参考資料になることは間違いないので大事にしていきたいと思います。
いつも言っていますが、昔の職人はこういった物を持っていたんですよねーー、、、、
今の若い我々はお金出してこんな趣味はあまりないように思います。本職ならあってもいい
心得ですね!
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by hagoita-kougetsu | 2011-07-16 08:36 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2011年 07月 14日

東京はお盆・・・・

昨晩は家族みんなでご先祖さまをお迎えいたしました。
この炎天下の中、母は谷中のお寺に行き、浅草寺の五重塔の中での供養にも
行ったようです、、、、、85歳元気です!

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東京スカイツリーもできた墨田区です、、、最高の目安でご先祖様も迷わず来れたことでしょう!

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by hagoita-kougetsu | 2011-07-14 08:59 | 我が家日和 | Comments(0)
2011年 07月 13日

今度は上手くいきました!

やり直しの簪類ですが今度は良い色合いに塗れました。
本来、揚巻の簪はべっ甲で琥珀色ですが色が濃くなると
押絵の場合汚くなるので本当に微妙な色合いが要求されます。

左が今回、右は失敗作・・・右の方が良さそうに見えますが×です!

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絵具はこんな調合です、、、これに少し墨を加える。

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前回、これは何でしょう?と言った白い押絵の物体の正体は!

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揚巻が使う俎板帯(まないたおび)の『鯉の滝登り』

揚巻は新吉原の郭で松の位の太夫職と称される最高位の傾城です。
当然衣装も最高級!・・・・裲襠(うちかけ)や帯には五節句が
描かれています。正月や桃の節句の裲襠に端午の節句、七夕、重陽の節句の
俎板帯、、、、、、、、羽子板屋は『鯉のぼり』も作ります、、、、、けしてナマズではありませんので!

揚巻の衣装もできました。

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by hagoita-kougetsu | 2011-07-13 08:40 | 仕事場 | Comments(0)
2011年 07月 10日

簪の失敗!

せっかくやった揚巻の簪類を塗りで失敗してしましました、、、、、

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原因は絵具作りが甘かったと言うことでしょうか。
最終的に薄いニスを塗り光沢を出しますが上手くいきませんでした。

私なりの考えでは、吉原の最高位の花魁『揚巻』は相当な簪類を挿している、、、
という設定です。今回の発色はそんな揚巻には似合わない色合いに出来てしまいました。
この羽子板の揚巻には16本の簪が付きます。顔の大部分が簪でおおわれ、その色合いは
完成時に大きく左右されます、、、、、残念ですが最初からやり直しです、、、、、
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by hagoita-kougetsu | 2011-07-10 09:14 | 仕事場 | Comments(0)
2011年 07月 07日

まずは、、、、

助六の体の部分を組み上げてみました、、、
行用牡丹の紋もいい感じです。せっかく描いたのに三分の一は折り返しに
なってチト残念、、、、、

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続いて揚巻の布割です、、、、打掛の黒の良い金襴がありましたので
迷うことなく決めました。扇柄で何やらおめでたそう!

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さて、揚巻に使う物ですがこれはいったいなんでしょう?
小道具ではないのですが~~~~。

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by hagoita-kougetsu | 2011-07-07 08:20 | 仕事場 | Comments(0)