押絵羽子板・西山鴻月のブログ  『風のしがらみ』  ~この道一筋に~

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2013年 08月 30日

コラボ制作始めました。

毎年は暮れの羽子板市では東京芸大生とのコラボ作品を展示しますがその作品を制作し始めました。

一か月ほど前に学生さんとの打ち合わせ(布割など)をしましたがいよいよ開始です。



デザインはお見せできませんが椿の花と少女が可愛らしく描かれています。

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下の写真右の着物には見えませんが短いですが三箇所の切込みが入っています。
通常私の作る羽子板では一型に三箇所の切れ込みはやりませんが、今回デザイン上やってみました。

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by hagoita-kougetsu | 2013-08-30 08:54 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 27日

こんな感じで出来上がりました。

ようやく『金閣寺・雪姫』が出来上がりました、、、、、、最近は女物の狂言物はかなり珍しい存在だと思います。
また、両腕が縛られているので絵としては構図が難しいところですが、体をひねった感じにより顔との
バランスも良く羽子板としての動きが出ていると私は思っています。

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ただ、姫簪が有りません、、、、前に使用していたのが雪姫の頭部についている銀紙で作った簪です、、、
流石にこれからはこのクラスでは使えないのでカミさんにつまみ簪で作ってもらってます、、、、、
完成するには少し時間がかかりそうですが、、、、、、、秋になり桐板に打ち込むのが楽しみです。

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by hagoita-kougetsu | 2013-08-27 08:58 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 23日

再び八月納涼歌舞伎へ

昨日は八月納涼歌舞伎の第一部に行って来ました、、、今回は珍しく母との観劇になります。

最近のチケットはパソコンで買えてクレジットカードを歌舞伎座地下の木挽町広場の発券機に入れると
すぐに出るようで便利ですね、、、、、

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今月第一部は『野崎村』と『鏡獅子』です。

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『野崎村』は人形浄瑠璃から来ている世話物でお染・久松の心中を描いた作品です。
あらすじはともかく、わけ合って田舎でお光と久松が仲睦まじく暮らしていましたが昔の許嫁(いいなずけ)
のお染がやってくる、、、、、、突然の三角関係でしたがお光が手を引き尼になる、、、、、
今で言うと『男前女子』的な感じです。福助丈(お光)が見事にその葛藤を演じていました。

あまり舞台も動きのないお芝居ですが回り舞台の展開で久松は陸路駕籠で、お染は舟にて大阪に
戻る場面は舞台装置も素晴らしかったです、、、、、今回の席は三階だったので回り舞台が良く見えました!


続いて『春興鏡獅子』初日から13日までが勘九郎丈、中日から千穐楽までが七之助丈が演じると言う
配役になっています。中村屋としてはお家芸ともいうべき大切な演目ですのでご兄弟で演じるのは一八世
の良いご供養になったと思います。幕が開きいきなりの小山三丈、、、、お元気で何よりでした!
七之助丈の小姓弥生はさすがに綺麗でした、、、、、、その後獅子の精に、、、見せ場の『毛洗い・毛振り』は
ダイナミックでした、、、、

今回は三階最後列

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新歌舞伎座は三階席でもギリ花道の『七三』が見えます。そして何より音響が素晴らしく役者の口跡、
笛太鼓、三味線、義太夫などかなりクリアに聞こえます、、、、、素晴らしいですね!
流石に一等席の席の大きさ空間は違いますが昔から比べれはかなり良くできていますので疲れる
事もないでしょう。

久々の御弁当は母のおごりでじ上級弁当、、、、

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本日は母娘で同じ第一部を見に行きます。、、、、、娘は久々のご贔屓七之助丈を見ると言うので
朝から嬉しそうです。
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by hagoita-kougetsu | 2013-08-23 09:47 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2013年 08月 22日

面相に入りました、、、

歌舞伎の中でも『三姫』として有名な雪姫ですのでやはり品格の有る顔に描きたいです、、、、、
ちなみにこの『三姫』ですが時姫、八重垣姫は武家の最高ランクの姫君で雪姫はそれよりいくらか
下位の御姫様です。

面相描きには必ず必要な二つの型紙、、、、、、これで面相の見当をつけます。

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目と口を刷り込みます、、、、、、人によっては眉毛も刷り込むようです。我が家ではそれを行わないのは
後で説明します。

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線描きが始まりました。

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前に書いた『刷り込み』はあくまで見当です、、、、、線描きはその刷り込み通りに線を重ねるものでは
有りません。刷り込んだ目と口に鼻を描きながらバランスを整えて描き上げていきます、、、、、、

例えば、、、、右目を下げたければ目の上部の線を一ミリ、二ミリ下げ、、、、、、同じく目の下部を一ミリ、
二ミリ下げて線を描く、、、、、左右の線も同じ、、、、目を離すか寄らすか、、、、、口の線も同じことです。
最後に眉毛を描きますが、ここは完成の最大のバランスを取る所です。目に近いところに描くと額が
広くなり、遠避けると間が抜ける、、、、、、ですから鴻月流は最初に刷り込まないのです。
人それぞれ手法が違います。

面相の完成です、、、、、、

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ちなみに父鴻月の書いた女物狂言顔が有りましたので並べてみます、、、、、役柄は違いますが、、、、
左が父、右が今回の私、、、、、、鼻の線、形が違いますね。歌舞伎を見た時代でしょうか私のは
シャープで現代的??な感じなような???

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先日作った鬘を付けてみました。

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こんな感じです。

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by hagoita-kougetsu | 2013-08-22 09:18 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 19日

かつら、、、、、鬢(びん)

かつらに取り掛かります、、、、、、

今回はいつもと違うやり方で髪の毛(スガ糸)を植えていきます。

私は若いころに『押絵』を三人の先人の方に教えてもらいました。いずれの方も父より歳が上で
まさに戦前の押絵師でした。

髪の毛のかつらの植え方も三者三様でした、、、、、下地の布をある方は手ぬぐいを黒く染めた物を
使ったり、、、、、、、ある方は和紙で綿を包んで墨をかけ黒くしたり様々でした。

今回はそのお一人の方の手法でやってみます、、、、、、、

写真のとおり糊しろを別にして後から付ける方法です、、、、、これはよりかつらと面相に段差がつき
よりリアルになるように工夫しています、、、、、私は大きな羽子板(二尺五寸以上)と女物の狂言物(女形)
にはこの方法を取っています、、、、、

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また、植えた後の反しではコテを使う方と指でナサル方といます。指で反した方が糊のカスが残らない
とは思いますが私はコテで反します。その方がキッチリ反せて艶感も出ます。

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ご覧のとおりかなり段差ができました、、、、

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by hagoita-kougetsu | 2013-08-19 09:05 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 15日

雪姫、、、、小道具。

押絵羽子板の面白さの一つは小道具類の製作です、、、、、、

今回『雪姫』の小道具も面白いところです。


芝居設定は悪人・松永大膳に捕えられた雪姫は庭の桜の木に縄で縛られます、、、、、、

そこで雪姫は桜の木の下に散っている桜の花びらを集め足の指で『ねずみ』を描き始めます、、、、、
劇中見どころの一つ『爪先鼠』と言う所作です、、、、、、、その描いた鼠が現実となり二匹の鼠が
現れ縛られていた縄を食いちぎります。

これと似たような伝説に、、、、、雪舟が若いころ絵ばっかり描いていたので和尚が寺の柱に
縛ってしまいます。涙を流す雪舟はその涙で鼠を描いた、、、、、、それが本物そっくりだった、、、、
こんなお話があります、、、、、、、驚くなかれ!雪姫は雪舟の孫娘、、、と言う設定に芝居ではなっています。

実に、、、面白い!

さてさて、この小道具、、、、、、まずは縛られている縄、、、、、、そして桜の木、、、、ねずみを描いてみました。

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ちゃんと『苔』も描いて
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実は最初に作って描いた縄が若干太すぎたので、、、、、、やり直し!微妙なところです。

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当然縛られている構図ですので雪姫は両手が有りません、、、、表情を出すのが非常に難しい構図です。

そう言えば甲子園では我が母校が二回戦、、、、、頑張ってほしいなぁ~~!
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by hagoita-kougetsu | 2013-08-15 09:29 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 12日

雪姫の上絵、、、その弐

上絵の続きです、、、、、、

桜の葉を描いたり色彩を始まました。

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最後に金線を描いて終わりです。

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布地の桜色は濃い目で正解でした、、、、上絵が浮き上がります。
鴻月の上絵は『大胆かつ、繊細』がモットーです。模様を型と型をまたがせるようにすると大胆に
見えます、、、、そこに繊細な色彩をかけていきます、、、、、、上絵は『ワンポイント』ではないですので、、、
参考にした物に近い物が出来ました。

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しかし、、、毎日暑い日々が続きますね、、、、、各地で40度を超えている所もあるとか、、、、、
東北の方は豪雨の被害があるようです、、、、お見舞い申し上げます。

世の中はお盆の最中ですが私は田舎がないので仕事してます、、、、
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by hagoita-kougetsu | 2013-08-12 09:05 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 09日

雪姫の上絵、、、その壱

体の押絵部分が出来上がりましたので上絵に取り掛かります、、、、、

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今回の上絵は雪姫の衣装、、、『雪輪と桜』です。参考資料を見ながら押絵としての絵柄を考えます。

左は昭和初期の半襟の下図、、、右は歌舞伎衣装の写真集
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『雪輪紋』、『桜』はまずは型を作り胡粉で刷り込みにします。

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その後、再び胡粉で盛り上げ刺繍の様な感じにします。

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更に雪輪と桜の淵に盛り上げ胡粉を置いていき、更に立体感を出していきます。

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この後の色彩作業は、、、、、この次にて。
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by hagoita-kougetsu | 2013-08-09 08:52 | 仕事場 | Comments(0)
2013年 08月 06日

歌舞伎座新開場 八月納涼歌舞伎

四月からの三ヶ月は幹部俳優(大名代)の方々のお家芸を惜しめもなく出した記念すべき公演が続きました。
新開場も一段落した先月七月は音羽屋さんの花形歌舞伎、九月は30代(今となっては若い中堅)となった
花形役者の新作などまだまだ楽しみが多い歌舞伎です、、、、、、、、

そして今月、、、、、歌舞伎座に納涼歌舞伎が4年ぶりに戻ってきました!
1990年に昨年亡くなられた十八世と現三津五郎丈が始めた公演です、、、、それまでは八月は公演が
有りませんでしたが御二方の御人徳、ご尽力で『納涼歌舞伎』として歌舞伎ファンを作ってきました。

そんな歴史のある納涼歌舞伎は大和屋さん、成駒屋さん、中村屋さんによって復活!女房と第三部を
見に行って来ました、、、、、、

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今回見たかったのは女房が一度は見たかったという『狐狸狐狸ばなし』(こりこりばなし)、、、、、、
男と女が繰り広げる狐と狸の化かし合い、、、、、、、小気味のよい芝居の中に夏芝居的な『ゾっ』と
する場面や笑いなど楽しい芝居になっています、、、、、、個人的には女房役の七之助丈が良かったです。
娘役、御姫様役など若手有望株の方ですが、最後まであの悪女房を勤め演じきったのはやはり
今後も楽しみな女形ではないでしょうか、、、、、、。

二幕目はも太郎冠者、次郎冠者の痛快な踊り『棒しばり』、、、、、留守中の二人がみるみる内に
酒に酔いリズム感のある踊りになっていく、、、、、、勘九郎丈はまさに十八世そのものに見えたのは
私だけではないはずです。若手踊りの名手、前勘九郎丈、前八十助丈が思い出されます。

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座席は一階右サイド

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楽しい夏のひと時でした、、、、、、

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帰りには近くで二人でチョイと一杯、、、、

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by hagoita-kougetsu | 2013-08-06 09:48 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2013年 08月 03日

見切り発車、、、その弐

次なる仕事は、、、、、、、、

昨年、作ってみたかった羽子板に金閣寺の『雪姫』が有りました、、、、、、、

大変遅れましたが取り掛かろうと思います、、、、、、『雪姫』は歌舞伎の中でも『時姫』、『八重垣姫』と
並ぶ三大姫の一つです、、、、、、、顔は狂言の女形に描いていこうと思ってます(久々の狂言顔)、、、、、、、


しかし、、、、、、、、またまた見切り発進です。まず、姫簪が有りません、、、、、、何とか我が家のオリジナルで
つまみ簪を屈して女房に作ってもらわないとなりません。

そして、『雪姫』の衣装、、、、、桃色、桜色の生地を使いますが、、、、、薄いと上絵が目立たず、濃いと
下品になる、、、、、、、配色にはいつも気を使います。

そこで決めたのがこの配色、、、、、、、、以前やった時よりやや濃いものを選択しました。
帯地を緑にし更に浮き立ちます。

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この手の生地は見た目と包んだ時の色とは若干違って見えますので注意、、、、、、でも上絵が引き立ちそう。

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by hagoita-kougetsu | 2013-08-03 09:24 | 仕事場 | Comments(0)