押絵羽子板・西山鴻月のブログ  『風のしがらみ』  ~この道一筋に~

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2014年 10月 31日

次の仕事はコレ!

この時期に入ると羽子板製作と共にいろいろな事をしなければなりませんが20号の『道成寺』が
無くなってきたので作ることにしました、、、、、近年は道成寺・禿・藤娘・静の舞の人気四強で
無くてはならない羽子板です。

先日の中学校文化祭にて面相描きの実演をしましたのでこちらの仕事から始まりました、、、、
まずはいつもの順序で、、、、、

刷り込み、鼻の線描き、盛り上げ、目、口、そして眉毛など。。。。。。。

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今回は女子中学生の意見をふまえ、、、、、『カワイイ』睫毛を描いてみました、、、、、、これから体部の
押絵の製作に移ります。

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by hagoita-kougetsu | 2014-10-31 09:15 | 仕事場 | Comments(0)
2014年 10月 29日

『芸術の秋』、、、その2

昨日は東京国立近代美術館に『菱田春草展』を見に行って来ました、、、、
自宅から自転車で約40分といったところでしょうか。。。。。

今回は生誕140年記念の展覧会です。

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経歴については私が語ることもございませんが東京美術学校卒業後、岡倉天心らと日本美術院創立に
参加横山大観と共に近代日本画に功績を残された方です。

その画風は狩野派、円山派、やまと絵系から学び最初の部屋では18歳時の作品から展示されていました。
また、『朦朧体』(もうろうたい)という輪郭線の無い画法の研究でも有名でその作品からは『空気感や光線』をも表現する作品は見ている物もその現場に吸い込まれる感じがしました。

足早に画風を展開し享年36歳で他界しましたが常に新たな領域を目指した画家とお聞きしています。

最後の展示室では集大成であっただろう重要文化財『黒き猫』と絶筆となったまるで琳派を思いおこすような
『早春』は改めて作者の領域の広さを感じることが出来ました。

私が展覧会を見に行くのは『仕事に何か役に立たないか?』『この画法は?』であるこちは主観では
有りますがその画家の『人生を見に行く』というのも楽しみであり大事なことだと思っています。

わずか一時間半ばかりでしたが勉強させてもらいました。
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-29 09:26 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2014年 10月 27日

探訪・向島

今の今まで知りませんでした、、、、、向島がその昔『将軍家の御鷹場』だったとは、、、、、、、


現在『すみだ郷土文化資料館』ではシリーズ 探訪・向島が開催されています前回は『向島の職人』として
羽子板も展示しましたが今年はシリーズとして向島にスポットを当てている形になっています。


昨日は今回の展示と共に関連の講習会が行われたので講義を受けに行って来ました。




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『鷹狩り』の歴史はかなり前からあったようですがその辺は長くなりますので、、、、、

各時代の武将も好んでやっていたようですが徳川幕府各将軍たちも好んで行っていたようです。
三代将軍家光の時代には江戸近郊に『鷹場』を作り度々出かけて行ったそうですが五代将軍綱吉
は生類憐みの令発布の為一時行われなくなりましたが八代将軍吉宗により復活しその歴史が
継続されました。



興味深かったのは江戸の人口も増え江戸の地域が大きくなるにつれ野鳥が住む環境が無くなってきたと
言う事です、、、、、そこで考えたのは『野鳥の飼育』この向島でも鶴・白鳥・鴨などの飼育がおこなわれ
将軍の鷹狩りには空振りが無いように努めそのための役人まで居たそうです。絵地図によるとこの向島
界隈でも多くの飼育所が描かれていました。この地は隅田川の水辺などに恵まれ飼育しやすかったとも
考えられます。

鷹狩とは趣味趣向と共に権威誇示、贈答儀礼、軍事訓練など様々な目的も兼ね備えたものだったようです。



私が小学生の頃でしたか、、、、、、三代将軍家光が向島に鷹狩に来た際突然腹痛をおこし近くの寺の井戸
の水を飲んだところたちまち回復した、、、、その寺を『長命寺』と名付けた、、、と聞いたことが有りますが
この地が『鷹場』だったと思うと理解できます。


最後に受講者の質問を受け付けていたんですがその質問内容があまりにも高度なので私には
何を言っているかわかりませんでした、、、、、皆さんご熱心で、、、、レベルが違いました(笑い)



今回の展示そして講義にて新たな『向島』の歴史を知ることができて大変勉強になりました。


この展示会は当館で11月30日まで行われています。入園料は大人100円です。
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-27 09:47 | 向島界隈 | Comments(0)
2014年 10月 26日

母校の文化祭へ

近年この時期の恒例になっている母校の中学校文化祭に実演に行って来ました、、、、、

近所の小学校では職場見学として店にやってきますがその子たちが中学に入り実際に
仕事を観ることになります、、、、、顔見知りの生徒も少なくなかったです。

さて今回チョツとしたアンケートを女子生徒に聞いてみた、、、、
実演内容は『見立て』の女物の面相描き、、、、、複数の女物の顔を持って行きどれが一番好きか?
を聞いてみた。。。。それは『まつ毛』が描かれてる物、、、今どきの『カワイイ』は羽子板であっても無視できない言葉である。
品の無い『まつ毛』にならないよう研究を重ねることにした、、、、(笑)


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ご一緒だったのは御仲間の漆工、提灯の職人です。皆さん真剣に見ていました、、、、、

郷土色の濃い特徴ある仕事ですので覚えてもらえれば幸いです。
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-26 09:30 | 催し物・お知らせ | Comments(0)
2014年 10月 25日

『芸術の秋』ですね、、、、

秋になってあちこちで私の仕事の参考になる展覧会が開かれています、、、、、
昨日はアメリカ三大美術館でもあるボストン美術館所蔵の『北斎展』を見に上野の森美術館に行って来ました。

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いつものように自転車を飛ばし上野の山を登り開館の10時に行きましたがすでにそこそこの行列ができており入場規制となっていました。
流石北斎、、、、人気がある!
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ボストン美術館所蔵の約140点が年代・画風ごとに第三章に分けられわかりやすく展示しています。
勝川春草に入門し絶筆まで70年に及ぶ画歴の北斎ですからその時代時代の風潮も有りますが年代による画風は興味深かったです。
ましては“すみだ”が生んだ郷土の『偉才』ですから私としても楽しみな展覧会でした。

まずは『勝川春朗』時代の役者絵から展示は始まっています、、、、、、興味深かったのは
西洋画から取り入れたと言われている遠近透視図法、、、、『浮絵』です。
風景や建物内と人物が描かれた絵ですがとりわけ今でいえば一眼レフカメラに超広角レンズによる
描写の様な画法で実景に迫力があり浮き上がって見えるようになっています。
それを歌舞伎の『忠臣蔵各段』の名場面に取り入れた作品は圧巻でこれからの私の仕事の参考になりました。

私の仕事にかかわる作品を発見、、、、文化中期とされている版画に『押絵雛形』という物があり
どうやら一般庶民の為の押絵キットの版画のようである。。その部分部分に綿を入れ仕上げていくまさに
押絵そのものです。

続いて良く見慣れた『富嶽三十六景図』ですが私たちが身近に見ている印刷物や現代版画復刻版とは
素人の私が見てもその違いがわかりました、、各絵にふんだんに使われている『藍色』が素晴らしく
その絵を引き立たせているように見えました、、、、この色は今では出せないかもしれませんね??

最後は北斎の娘『応為』の肉筆画でこの展覧会を〆ています、、、、、こちらの作品も北斎に負けず劣らず
素晴らしい作品でした。晩年は父娘で楽しく描いていたんでしょうかね?

流石に浮世絵展になると日本画とは違い『版』が小さく一番前で見ないと良く見えません、、、会場内は
三重の人でしたがそれでも一時間半ぐらいは居たでしょうか、、、、、最後に『図録』を買いました。

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また出口を出ますと、、、、驚くなかれ更に長蛇の列となっていました(100m程はあったか)
あらためて『北斎』の人気は凄いものです。

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さて私が住んでいる墨田区でも近いうちに『すみだ北斎館(仮称)』が出来ます。また、スカイツリー
開業以降北斎を観光資源として多く使っている現状も有ります、、、、、しかしながら私たちは“すみだ”
が生んだ偉才葛飾北斎をもっと理解し発信しなければならないと思います。

私の個人的な感想ですのでアシカラズ、、、、、
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-25 09:50 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2014年 10月 24日

桐板を購入、、、、

先日、今季の新しい桐板を仕入れました、、、、

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(一部ですが)

早速豆板から始めます、、、、カミさんに裏絵の刷り込み柄巻を巻いてもらい『鴻月』のサイン、、、、
毎年の事ながら気が引き締まります。

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by hagoita-kougetsu | 2014-10-24 08:58 | 仕事場 | Comments(0)
2014年 10月 20日

2014豆板・新ラインナップ

ようやく豆板『揚巻』が出来上がりましたので夏に出来た『梅王丸』と共に板に打ち付けてみました。

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※ 顔は見立て風です。

続いて相方の『助六』と共に並べてみました、、、、、、※顔は狂言風です。

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正直『揚巻』は苦労しました、、、、、あれだけ簪類を付けると豆板ではなかなか組み上げが難しかったです。

手間も材料も普通の豆板以上なのでこの『揚巻』は少々値段は高めになります、、、、、
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-20 20:05 | 羽子板の写真 | Comments(0)
2014年 10月 17日

十月大歌舞伎・・・夜の部

昨日は歌舞伎座に観劇に行きました、、、、、

当月は十七世・十八世中村勘三郎丈の追善公演となっています。
中村屋一門はもとよりご親戚筋、縁の役者さん、、、、それに大名代の役者さんが華を添えています。

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本日の座席、、二階右サイド中ほど

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そんな夜の部の最初は三大狂言の『菅原伝授手習鑑・寺子屋』です。
見所は何と言っても二組の夫婦の心情です、、、、、仁左衛門丈、玉三郎丈と勘九郎丈、七之助丈の
意気の有ったお芝居は見ものです、、、、特に源蔵役は難しいと聞いていますが心に打たれるものが有りました。                                                                                 そしてここで注目したのは松王丸の衣装です。仁左衛門丈は通常黒綸子の成田屋系と記憶していますが、、、、、、
今回は音羽屋系の銀鼠綸子でした。中村屋さんがこの衣装だったので追善の意味が有ったのでしょうか?所作も各家により少しずつ違いがあるように聞いていますが私にはチトわかりませんでしたが、、、、

本日の御弁当、、、やはりこれでは足りなかった。。。。。

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二幕目は『道行初音旅・吉野山』です、、、、静御前の藤十郎丈、忠信には梅玉丈で竹本・清元での
歌舞伎舞踊です。

さてさて三幕目、、、、、三島歌舞伎の代表作の一つ『鰯賣戀曳網』(いわしうりこいのひきあみ)です。
鰯売りの青年が傾城(けいせい)に一目惚れ、、、、東国の大名に成りすましお座敷に上がるのだが
酔って眠った結末は、、、、、寝言に鰯売りの掛け声でばれてしまう、、、、、コミカルな作品ですが
先代、先々代から受け継がれた中村屋さんならではのユーモラスな芸風により劇場は大爆笑!
とても楽しませてもらいました。

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この三幕はそれぞれ歌舞伎の楽しみを表現した作品となっています。どなたでも堪能できると思いますよ。

当月は十七世、十八世の追善興行でしたが先代のお芝居は言うに及ばず多くの舞台を見ることが出来ました、、、、、、十七世の想いでも少しではありますが記憶に有ります。『俊寛』や『寺子屋』などなど、、、
しかし、一番心に残っているのは『一本刀土俵入り』駒形茂平です。歌舞伎を見始めた10代後半の頃、、、
きっと昭和初期の作品の為言葉もわかりやすく見やすかったんだと思います。またその背景と心情も今でも心に残っています。

玄関には十七世、十八世のお写真が飾られていたので合掌して帰路につきました。
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-17 11:57 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2014年 10月 15日

揚巻の小道具類

小道具類の製作になっています、、、、

これって何になるかわかります??

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それでは順にご紹介、、、、

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出来上がりました、、、、揚巻のまな板帯についている『鯉』です、、、、滝に登る感じにします。
けして『ナマズ』ではありません、、、、

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続いてこちらは、、、、

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『松』の葉を立体化したものです、、、、これも帯に付けます。

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こちらは『平櫛』

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ニスを掛けて出来上がり、、

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手間のかかる小道具です、、、、、
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-15 08:56 | 仕事場 | Comments(0)
2014年 10月 12日

どちらが良いですかね、、、

面相の続きです、、、、

豆板といえども『鼻筋』は盛り上げ立体感を出します。

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続いて『狂言物』と『見立て物』の違いの一つに『目』廻りが有ります。

狂言物は赤の絵具を引き、、、、、見立ては日本美人画風で仕上げていきます、、、、『目力』が違います。

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『口』も狂言物は『朱色』で少し横長に、、、、、見立て物は『赤色』で少し縦長に、、、、またそれぞれ
筆の入れ方が逆方向になります(何故かその方が私はやりやすい)

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『目玉』を入れたのちに『眉毛』は狂言物はは『墨』でダイレクトに、、、、見立て物は『うす墨』で一本ずつ
描く感覚で仕上げます。

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同じ面相型でもだいぶ違う顔になりました、、、、どちらが良いとは言えませんがこの大きさですと
『狂言物』はかなりマニアックですね、、、、、完成が楽しみです。
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by hagoita-kougetsu | 2014-10-12 09:51 | 仕事場 | Comments(0)