押絵羽子板・西山鴻月のブログ  『風のしがらみ』  ~この道一筋に~

kougetsu.exblog.jp
ブログトップ
2010年 11月 16日

まずは、豆羽子板の打ち込み

これからは一年中作り溜めていた押絵を羽子板に打ち込みます。
豆羽子板(18センチ)の物から始めましょう!
釘は真鍮の物を使います・・・錆びませんからね!
d0195637_1622622.jpg

d0195637_1425452.jpg
d0195637_14274245.jpg

















































この豆羽子板は小さくても手のかけ方は大きなものと同じ工程を経て
作られています。我が家では毎年の浅草・羽子板市に40年も通っている
お客さんがいて毎年楽しみに買っていかれます・・・ただ、そんなお客
さんのために、毎年新作を作るのが悩みの種でもありまして・・・
d0195637_1463287.jpg
d0195637_14221517.jpg



































今年の新作『弁天小僧』・・・・実は三回目なんですが、
以前は南郷力丸との引っ込み,稲瀬川の勢揃いで
今回は『浜松屋の場』で「しらざぁー言って、聞かせやしょう」のところ!
d0195637_14133118.jpg






















続々と打ち込んでますが・・・・こちら84歳の母・・・
豆羽子板を箱に入れる作業です。家業と言うのは全員の力で
成り立っています。
d0195637_14163541.jpg


















女房は最終の柄巻き・・豆羽子板からやると相当な数です。

d0195637_1614298.jpg
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-16 13:49 | 仕事場 | Comments(0)
2010年 11月 15日

歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが・・・・

APECが行われている横浜で親子の『連獅子』を13日に
披露しました。8月に事務所のファーンウッドさんより
各国首脳の観劇の記念に『連獅子』羽子板が出来ないものかと
相談がありました。名誉なことなのでお引き受けした次第です。

d0195637_1161399.jpg


















額入りの豆羽子板ですが色紙には『十八代中村勘三郎』とサインが入っています。
連獅子は何回かやったことがありますが、今回ほど気を使ったのは初めて
でした。前回より獅子の毛を倍にして立体感を出しましたし、中村屋さん
の特徴ある衣装に合うものをセレクトしかなり良い物に出来上がりました。
背景には連獅子に付き物の『牡丹』を描いてあります。
d0195637_11131469.jpg





























今回は大変名誉な仕事をさせていただきました。
職人冥利に尽きますがこれからも羽子板屋として精進します。
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-15 11:01 | 羽子板の写真 | Comments(0)
2010年 11月 14日

吉例 顔見世大歌舞伎にて

羽子板職人の大先輩からお誘いしていただき顔見世に新橋演舞場に行って
来ました。顔見世興行には珍しく通し狂言『天衣粉上野初花』
(くもにまごううえののはつはな)です。
d0195637_11324145.jpg




















河竹黙阿弥作の痛快なお芝居・・・河内山宗俊には松本幸四郎さん
片岡直次郎には尾上菊五郎さんと人気役者の配役です。
イマイチ河内山と直侍の関係が分からなかったですが、通し狂言
だったので内容が良くわかりました。
お数寄屋坊主が大名相手に胸のすくタンカの一言・・・・・
悪事はすれど、非道はせず・・・そんな人間模様が喝采を浴びたの
でしょう!・・・・・・・席は一階の花道隣り・・・幸四郎さんの
悪人の色気が印象的でした!忙しい時期でしたが行って良かったです!

d0195637_11425871.jpg




























そこで・・・数年前に作った『河内山』がありますので
ご覧ください。朱に近い緋色の法衣は手間がかかりました。
あっ・・・玄関前の白地に紺の大紗綾型の襖・・これも描くの
難しかったです。でも、いい感じに仕上がりました。
歌舞伎の色合いは素晴らしいものです。

d0195637_11484650.jpg
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-14 11:52 | 我が羽子板屋の嗜み(たしなみ) | Comments(0)
2010年 11月 13日

板の裏絵書き・色紙の背景

額入り豆羽子板がありますが、その色紙に
羽子板に合った背景を描くという作業がありまして・・・
これは三番叟の背景の『松』です。

d0195637_2112133.jpg

















『道成寺』や『助六』は桜、『め組』は梅、『宝船』は波に日の出
などの背景を描きます。

d0195637_21153885.jpg

















裏絵は我が家では昔から『竹』を描いています。
おめでたい『松竹梅』が多いようです。
表の豪華な押絵とは対象にあっさり描くのが粋だとか!
d0195637_21182451.jpg
















しかし、これは特注です。
鴻月の裏絵は琳派などのを参考にして描いています。
本人曰く・・・・・今まで描いたことのない手法で描いたらしい!
d0195637_2121223.jpg











d0195637_21214378.jpg




























豆羽子板の裏絵は春のうちに女房がやってくれました。
こちらは刷り込みです。もちろん桐材です。

d0195637_963328.jpg
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-13 21:22 | 仕事場 | Comments(1)
2010年 11月 13日

羽子板の写真・・その1(見立て女物)

羽子板は、女の子誕生の初めてのお正月を祝う物として全国各地に
その風習はあります。『無病息災』で健やかな成長を祈り父母や祖父母
から贈られるのが多いようです。






『羽根の禿』




d0195637_1627381.jpg



長唄『藤娘』



d0195637_16282078.jpg








『静の舞』







d0195637_16294729.jpg







長唄『京鹿子娘道成寺』





d0195637_1631412.jpg


[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-13 16:32 | 羽子板の写真 | Comments(1)
2010年 11月 12日

つまみ簪作り

数年前に昔から頼んでいた羽子板用簪屋さんが廃業し困っていました。
そこで、これを機に友達のつまみ簪職人の石田毅さんが年に何回か教室を
開くので女房に習いに行ってもらい家で簪が出来るようになりました。
d0195637_18101038.jpg


























前とは違って、羽子板の大きさに考慮してちょうど良い
簪に仕上げました。・・・・家事をこなしての作業なので
一年くらいかかります・・・・ご苦労様、羽子板屋の女房
そして、ありがとう!

d0195637_18134834.jpg
















今年の簪が出来上がりました・・・1.5センチ角でつまんだので
難しかったと言ってました。
d0195637_1531134.jpg
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-12 18:14 | 仕事場 | Comments(0)
2010年 11月 12日

忙しくなってきました

新作藤娘作りが急ピッチで行われています。
着物の色が白にしてみましてどっちかといえば
大人の羽子板に出来上がりそうです。

面相

d0195637_15315047.jpg
















小道具の数々・・・・傘だけで絵具を6回も塗りました!
おかげできれいに上がりました。

d0195637_15335935.jpg

















着物の模様・・・・上絵描き
胡粉で盛り上げ色付けします。
今回は昭和初期の半襟の刺繍の下絵がありましたので
参考にして書いてみました・・・今までの物とはかなり
ちがいますね~~!

d0195637_1816121.jpg

d0195637_15391927.jpg

































d0195637_15402434.jpg




























d0195637_1542561.jpg





















色っぽい藤娘が出来ました・・あとは桐板に打ち込みです。
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-12 15:46 | 仕事場 | Comments(0)
2010年 11月 12日

ただ今お店は展示中

10月より羽子板資料館は閉館し現在は製作した作品が
陳列してあります。明治・大正・昭和の古い羽子板の展示等
資料館の開館は来年2月1日の予定です。


d0195637_9103861.jpg

d0195637_17562939.jpg
































d0195637_152339100.jpg
















一応、狭いですが三畳の応接間です。

d0195637_952046.jpg



























店には我が家の護り神・・・・20年ほど前に墨田区伝統工芸保存会の
欄間彫刻師、大野勘三郎氏に彫ってもらった『龍』です。

d0195637_955028.jpg
















柱にかかる行灯・・・鴻月筆です。
d0195637_1022130.jpg
















これも大野勘三郎氏に彫ってもらった看板です。
今では店の宝物です。二代目も頑張らねば!
d0195637_1023515.jpg
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-12 15:24 | お店と羽子板資料館 | Comments(0)
2010年 11月 11日

初代・二代西山鴻月・・・・まずはプロフィールです。

初めまして墨田区向島で親子二代で羽子板を製作しています。
こんな職人一家の仕事や家族の絆をお伝えできればと思っています。

d0195637_2031150.jpg
















初代  西山鴻月  (平成26年11月3日永眠 93歳)

大正10年 東京・現台東区生まれ
15歳より面相師倉田雅生氏に師事

東京都名誉都民
墨田区名誉区民
東京都文化功労賞
東京都伝統工芸士
墨田区登録無形文化財保持者  など

平成22年5月14日墨田区名誉区民顕彰式にて王貞治氏と共に

d0195637_2021954.jpg














d0195637_14532449.jpg










二代  西山鴻月

昭和37年東京・墨田区生まれ
18歳より押絵師桜井秋山氏に入門
後、父西山鴻月に師事

平成26年11月 『鴻月』を二代目として継承






墨田区登録無形文化財保持者
東京都青年優秀技能表彰
墨田区優秀技能表彰
すみだマイスター  など




d0195637_17271239.jpg

この仕事場、前の家から数えると30年以上も親子でいっしょ。
右が父、左が息子の机












d0195637_17304515.jpg

この筆で70年以上この道一筋で生きてきた・・・・・



















d0195637_1733692.jpg

仕事場の正面から小さな箱庭が見える・・・これも鴻月のこだわり。
[PR]

# by hagoita-kougetsu | 2010-11-11 20:08 | プロフィール | Comments(0)